2月

 

 

 

27(水)   問題なかったテレキャスターのネック

 

 

 

 2/10の日記の続きです。


   中古のギターだから多少調整は必要だと思っていた。だけどメンテ代に5万円もかかるのはさすがに想定外です。これじゃまるで修理じゃんか。

   地元の楽器店のリペアマンによると、ぼくが買ったギターのトラスロッドはすでにネジを回し切っていて、ロッドによるネック反りの矯正は出来ないとのこと。指板を削って反りをなおすので代金も割高になってしまうという説明だった。

   買ったばかりのギターにこんなにお金がかかるものなのか?結局ぼくはこのギターを、購入したお茶の水の楽器店に持って行くことにした。


   このあいだの日曜日 ( 東京マラソンがあった日です ) 、ぼくはギターを抱えてお茶の水へ向かった。楽器店の店員は僕のことを覚えていてくれた。この店で買ったギターを地元の楽器店に持ち込んで調整を依頼したとき、ネックが要修理だと言われたことを説明した。

   店員はぼくからギターを受け取り、ネックの状態を確かめ、そして言った。このくらいのネックの反りだったらメーカーの定める基準の範囲内なので演奏上差し支えない、ということだった。ピッチも問題ないとのこと。この店員さんは以前フェンダー社の正規リペアマンとして10年ほど働いていたそうだ。

「それにこんなこと言っちゃ何なんですけど」店員さんはちいさなで声でぼくに耳打ちした「ささいなネックの反りを気にしてたらオールドフェンダーのオーナーになるのはムズカシイですよね」

   ええっ?古いギターのネックに対する認識ってそう言うもんなの?ぼくは最初半信半疑だったのだけど、経験のありそうなリペアマンの言葉は説得力があった。ぼくのギターのネックは1~2フレット部分がわずかに反っている。このテレキャスターはビンテージ物ではないけれど、どうやらネックのことは気にしなくていいみたい。まずはひと安心です。

   仕事から帰ってきて洗濯や細かい家事の合間にケースからギターを取り出して弾く。アンプにつながずにペケペケやっているんだけどとても楽しい。チョーキングのとき反射的に恍惚の表情を浮かべてしまうのは中学生の頃からのわるいクセです。自己陶酔がカッコいいと思ってたんです。今夜もひとりの部屋で陶酔のギターソロ、カマすつもりであります。

 

 

 

25(月)   暗闇の入浴

 

 


   風呂場の電灯が切れた。不便だから新しい電球を買いに行かなきゃ、と思っていたのだけど、暗い中での洗髪にも慣れてきて、それほど不都合を感じなくなってしまった。

   薄暗がりでの入浴ってなんだか落ち着く。一日の終わり、湯舟にはった墨色の湯に身を沈めてぼうっとしている。かたわらに置いてあるノンアルコールの缶ビールをチビチビ飲む。目を開けていても閉じても見える風景に違いがないのが楽しい。

   けどいつまでも電気がつかないままってわけにもいかない。今度の休日には新しい電球を買って来るつもりです。"暗闇の入浴" は期間限定だからこそ楽しいんだろうと思います。

 

 

 

18(月)   ティーバッグいじめ

 

 

   最近紅茶をよく飲む。ティーバッグの安価なヤツです。ぼくはふだんコーヒーばかり飲んでいるので、紅茶の味がとても新鮮に感じます。晩ごはんを食べた後に飲むことが多いのだけど、ときどきみそ汁を飲んだ後の汁碗を洗わずにアールグレイを作ったりする。けっこうガサツです。

   ティーバッグをカップにいれ、湯をその上から注ぐ。熱湯をかけられたティーバッグは熱さに耐えられずにのたうちまわっているように見える。「ふひひひ、こうした方がよい味になるのさ」とココロの中でつぶやく。さながらティーバッグに対する虐待だ。おれストレスでもたまっているのかな。

 

 

 

10(日)   買ったテレキャスターその後

 

 


   1/27にアップしたの日記の続きです。


   楽器店で気に入ったギターを選び、それを買ったら一件落着、と言うわけでもない。ぼくが今回買ったギターの値段は58,000円なのだけど、このくらいの金額のギターには問題があるものも多くて、たいていの場合なにかメインテナンスを施さないとちゃんと音が鳴ってくれない気がする。もちろんこれは私見です。安いギターでいい音を出しているギタープレーヤーはたくさんいるはずだ。だけどぼくの経験だと4〜5万円クラスのギターはアタリ、ハズレの差が激しいということです。


   ギターを買った翌々日の火曜日、地元の楽器店にそのギターを持ち込んで調整をお願いした。その結果、ネックが反っていることが判明した。電話口で楽器店の担当者がぼくに告げた。「詳しく見てみないとわからないんですが、なおす費用は5万円くらいかと思います」


   5万8千円で買ったギターのメンテに5万もかかるんでスカ・・( ꒪⌓꒪) 

 


                           ・・・・つづく

 

 

 

8(金)   キンパあきらめる。

 

 


   ぼくの若い頃からのささやかな夢のひとつに、髪の毛を金髪にしてみたい、というのがある。

 

   ぼくは造園会社で働いています。今の会社に勤めて何年も経つし、上司や取り引き先からある程度は信頼されているはずだからそろそろ金髪にしてオッケーなのでは、と思っていた。だから会社でさりげなく何人かに「キンパツって、どうですかね?」と聞いたのだけどあまり色よい返事が返ってこない。個人邸の庭の剪定作業のときなど、奇抜な髪の色をした職人に対して家主が不快感を示すことがあるみたいだ。ふむ、なるほど。キンパツへの道はなかなか険しい。

   以前、美容師の女の子と付き合っていたことがある。そのコに「おれ、キンパにしたいんだけど、どんなもんかね」と相談すると、その時もよい返事が返って来なかった。彼女いわく、金髪にすると生え際がちょっと伸びただけで見苦しくなり、ケアに手間もお金もかかると言うことだった。最後にクギを刺すかのごとく彼女は言った。「手入れをさぼっていると八王子のヤンキーみたいになっちゃうんだからね」

   え~、八王子市民のみなさま、差別的かつ不適切な発言をお許しください。けどこれはぼくが付き合っていた女の子の意見であります。すでに別れております。

 

 

   今後ぼくの髪が金色に光り輝く季節はやってきそうにない。髪の色ひとつとっても人生はままならない。