5月

 

 

 

6(月)   都心早朝ランニング

 

 

 

 GW最終日、ぼくは始発電車に乗って都心へ向かった。地下鉄を乗り継いで半蔵門駅で降りた。

 まだ7時前なのに皇居のお堀沿いには走っている人がちらほら見受けられた。ぼくも他のランナーにならって皇居の周りを走り始めた。

 仕事で都心の現場に向かう移動中、皇居のあたりを通りかかると走っている人をよく見かけた。それを目にするたびに、彼らに対して幾分冷ややかな視線を投げかけていたのだが (ぼくは自分自身が日常的にランニングをするにもかかわらず、誰かが街中を走っているのを見るのがあまり愉快ではない。人間性に問題があるのだ)、自分でやってみたら皇居外周ランニングの楽しさがわかるかもしれない。で、来てみた次第です。

 周辺道路の交通量が少なかったのでわりと快適に走れた。代官町あたりから始まる上り坂が辛かった。そう言えばぼくはアップダウンのあるコースを走ったことがない。

 皇居を一周してそのまま国道20号を四谷方面に向かう。さらに進んで新宿へ。アルタの角を右に曲がり歌舞伎町に入った。

 すでに午前8時を過ぎていたけど、歌舞伎町の人たちはまだ昨日の夜の続きを繰り広げていた。24時間営業の居酒屋から出てきた若い人たちは車道の真ん中をふらついていた。路上にぶっ倒れている女の子もいた。声をかけるのが親切なのかどうか、ちょっとわからない。

 ソープランドやラブホテルを横目にバッティングセンターに到着。が、シャッターが降りている。打ちたかったのに残念。コッテリ背脂のラーメン店も朝から営業しているのだ、バッティングセンターもやっていてほしかった。

 朝マックの後、うちへ帰る。まだ11時前。早起きすると1日が長くて嬉しい。

 皇居の周りランニングも良かったけど、歌舞伎町のランニングも楽しかった。走っていればしつこい客引きも振り切れる。性風俗店の看板を見て湧き上がった欲望も走ることで別のなにかに昇華できる。言うことなしである。