3月
30(金) レッドツェッペリンと綾瀬はるか
きのうの夜、YouTubeでレッドツェッペリンのライブ映像を見てた。Black Dog とか、Misty mountain Hop など。特に Kashmir がかっこよかった。スタジオ録音のあの感じがかなり忠実に再現されていた。
ぼくが見た映像の何本かには広告がついていて、ツェッペリンのライブ映像が始まる前の何十秒かの間、コマーシャルが流れた。パンテーンという名のシャンプーの宣伝で、綾瀬はるかさんが「枝毛によく効く」みたいなことを言ってた。
ツェッペリンのライブ演奏がが始まってからもぼくは冒頭のコマーシャルのことをぼんやり考えていた。ツェッペリンの画像にアクセスする人たちに高級シャンプーのコマーシャルを見せて宣伝効果はあるのだろうか?ツェッペリンのファンの大半は高級シャンプーにはあまり縁がない中年のおじさんという気がするんだけどな。もちろんぼくもその中のひとりでありますが。
ちなみにワタクシ、動いている綾瀬はるかさんを見たのはこれが始めてです。
28(水) 預け入れ時のせっかちなATM
自分の口座にお金を入れるためにスーパーマーケットのATMへ。タッチパネルで "預け入れ" を選び、キャッシュカードを差し込む。唐突に音をたててフタが開いて、なかに紙幣を入れるよう指示が出る。
引き落としをするときはいつも暗証番号や金額を打ち込んだりしてからようやくおカネが出てくるのに、 "預け入れ" のときは「早くカネを入れろ」と言わんばかりにおカネを入れるフタがパカッと開く。急かされている気分になる。まあ機械に文句を言ってもしょうがないですが。
入金するおカネをフタの内側に置くとき、すばやい動作になってしまう。フタに指をはさまれそうでなんだか怖いのだ。これってぼくだけじゃないですよね。
25(日) 婚活応援の宣伝広告を見ながら考える。
この間コンビニで買い物をした。うちに帰って袋のなかを見ると、買った商品といっしょに結婚相談業者の宣伝広告のチラシが入っていた。
20代、30代のころは書店で本を買ったりするとけっこうこの手の宣伝広告を配られたものだったが、このごろではそういうこともなくなった。結婚適齢期のひとに向けられた広告だから40代なかばのぼくはもう対象外なのだろう。だからコンビニの買い物袋に結婚相談の宣伝が入っていたとき、ちょっとびっくりした。おれってまだ若く見られるのかな?なんて思ったりしてね。
その宣伝広告にはウエディングドレス姿、ブーケを手にした女のひとの写真が大きく載っていた。キャッチコピーは "婚活に本気" とある。
ぼくは何となくそのコピーをながめていた。"婚活に本気"かぁ、なんだか大変そうだな。ひとはそんなふうに計画的に恋をするものなのだろうか。ある日とつぜん、嵐に巻き込まれるように恋に落ちてしまうのが恋愛という気がするのだが。「恋はいつでもハリケーン」というイーストブルーのことわざもある ( by ワンピース ) 。
そんなこと言ってるからキミはいまだに独り身なのだ、とひとりツッコミをいれつつ買ってきた缶ビールを飲んだ。
18(日) トーストにバターを塗る行為に伴うゆがんだ感情
あるいはエロについての考察
バターナイフはいつもバターといっしょに冷蔵庫にしまうからめったに洗うことはない。洗うのは新しいバターに移しかえる時ぐらいだ。
バターが空になると中からナイフを取り出し、洗剤で洗う。油まみれだったナイフはひさびさにきれいになり、水切り台の上で銀色に光りかがやく。買ってきたバターの表面はつるんとしている。
まっさらなバターにナイフを入れるとき、きれいなものを穢している暗い悦びを感じることがある。トーストにバターを塗るくらいで大げさですね。
そのゆがんだ感情にはなんとなくエロの要素が含まれている。さわやかな朝の象徴のようなこの行為のどこがエロいのだろうか。バターのせいなのか、あるいはナイフか?
言うまでもないことですが、エロいのはろくでもない妄想をしているぼく自身であります、はい。
2(金) 自転車に乗って曲作り。
朝からどんより曇っていたけど、昼前から雨が落ちてきた。おとといは雪、今日は雨。不安定な天気を何度が繰り返して春が来るとよく言うけど、屋外で働いている者にとって冷たい雨は辛いだけです。うちに帰りたいな~、と密かに思いつつ黙って体を動かしている。
雨は降り続いている。夕方5時、現場仕事を終えて会社に戻り、後片付けして一日が終わる。ぼくはポンチョを頭からすっぽりかぶって自転車でうちに帰る。作りかけの曲の続きを考えながら。
最近、曲作りはもっぱら移動中です。自転車に乗りながら頭のなかでメロディをあれこれ思い浮かべて、ケータイに録音する。ほとんどの場合、歌詞も同時に作る。
以前は部屋でギターをポロロンとつま弾きながら作曲していたのだけど、いまはあまり楽器は使わない。ギターを抱えて曲を作ると、ぼくの好みのコード進行にメロディを乗せてしまいがちなので。
うちに着くまで「ふたまたクリスマス」という曲のAメロができた。この間は軽トラで中央道を爆走中に「秋の気配の気配」 (オフコースの古い歌へのオマージュ) という曲のサビを作った。この調子だと新曲がたくさん作れそうな気がする。だけど実際にはそうでもない。フレーズの断片がたまるだけで、一曲にまとめる作業をしないからです。